草木染のイラン輸入じゅうたんを展示販売-松本のギャラリーで

草木染ならではの温かみのある色合いのじゅうたんが並ぶ

草木染ならではの温かみのある色合いのじゅうたんが並ぶ

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 イランから輸入したじゅうたんを展示販売する企画展「ガベと呼ばれる絨毯(じゅうたん)」が2月16日より、「ギャルリ灰月(かいげつ)」(松本市中央2、TEL 0263-38-0022)で開催されている。

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 作品は岡山県の「ギャラリーオノ」からの出展。偶然同じ雑誌に掲載されたことがきっかけで、同店に興味を持った「ギャラリーオノ」のオーナーである小野さんから連絡が入り「ガベ」展を開催、今回で4回目となる。同展では約60点が並ぶ。

 「ガベ」とは、イラン南西部などの遊牧民によって昔から織り続けられている、その地方の言葉で「粗い」という意味の毛足の長いじゅうたん。現地の女性たちが羊毛を手で紡ぎ、草木で染めて織り上げている。一般的には「ギャベ」や「ギャッベ」などと呼ばれており、「ガベ」は小野さん独自の呼び方。

 赤、黄、青などの鮮やかな色彩の中に動植物などのモチーフが織り込まれているじゅうたんは、草木染めのため派手すぎない、温かで落ち着いた雰囲気を楽しむことができる。すべて手織りで仕上げるため、形や柄、大きさなど同じものは1つも存在しないという。また、同展で「おざぶ」と呼ばれている座布団大のじゅうたんは、いすや車の座席などに使えるサイズ。そのほかに、小野さんが現地に買い付けに行った際に撮影した製造風景などの写真や、「古き美しきもの」として現地やインドなどから出土した奉納品なども展示する。

 「じゅうたんは大きさだけでなく、毛の太さや密度で値段も違うし光沢感も変わる。『OLD』という50年~100年ほど前の物でも、現代に織られたものより密度が少なければ現代のものの方が高い。細かい違いを見て楽しんでほしい」と同ギャラリーオーナーの滝澤充恵さん。

 価格は、じゅうたん=10,500円~(91×63センチ)、おざぶ=8,400円~(約30×30センチ)。営業時間は、日曜・月曜・火曜=11時~18時30分、木曜・金曜・土曜=10時30分~19時(2月中は18時閉店)。水曜定休。入場無料。3月2日まで。

ギャルリ灰月

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