塩尻の洋ラン園、「八重咲きシンビジウム」を商品化-国内初

八重咲きのシンビジウム(写真提供:寺沢洋蘭園)

八重咲きのシンビジウム(写真提供:寺沢洋蘭園)

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 塩尻の「寺沢洋蘭園」(塩尻市洗馬、TEL 0263-52-5818)が「八重咲きのシンビジウム」を国内で初めて商品化する。

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 通常のシンビジウムは花弁5枚と中央の1枚のリップから成っているが、「八重咲き」は花弁とリップが各3枚あり、花弁だけで構成されているように見える。淡いピンクの花弁で、縁は濃いピンク色。「洋ランは八重咲きの状態になることがほとんどない」と同園社長の寺沢一敏さん。

 5年ほど前、寺沢さんが仕入れた「エンジェルフェザー」という品種の株から1本だけ「八重咲き」が出現した。突然変異で現れるもののため一般的には商品化には結びつかないが、国内トップセールスを誇る複数の花の販売会社に写真を見せたところ「珍しい」と好評を得たほか、世界トップクラスのラン生産者であるアンディー松井さんから「絶対に売れる」と絶賛されたため、商品化を決意。形状の研究など試行錯誤を繰り返し、商品化のめどが立った。「最初は商品として売ることができないため個人用として楽しんでいた」と寺沢さん。今年12月には100本を初出荷する。

 「八重咲き」発見の数カ月前に、約15年にわたり一緒にランを育ててきた従業員が亡くなっていたこともあり、社員の間では「置き土産だね」と話しているという。

 商品化にあたり「八重咲き」の名前を一般公募する。「お客さんに親しんでもらいたいと思い公募することにした。その方がこの花も喜ぶと思う」と寺沢さん。応募のあった名前の中から寺沢さんらが選出し登録申請する。7月中には名前を決める予定。

 応募は住所、氏名、年齢、連絡先、電話番号を記入の上、ファクス(電話番号と同一)、はがき(〒399-6462 塩尻市洗馬2784-2)、メール(tera1@khaki.plala.or.jp)で受け付ける。締め切りは6月20日。応募者の中から抽選で5人に、別の種類のシンビジウムの鉢を贈る。

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