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松本の書店で画家2人の絵画展 テーマ設けて制作・共作した作品20点

初の絵画展で試行錯誤したレイアウトは、同店の雰囲気になじんだものに

初の絵画展で試行錯誤したレイアウトは、同店の雰囲気になじんだものに

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 松本・こまくさ通り沿いの書店「本・中川」(松本市蟻ヶ崎2、TEL 0263-33-8501)で現在、画家でイラストレーターのnakabanさんと植田真さんの絵画展「夜明けまでにはまだ時間がある」が開催されている。

共作の「乗り継ぎの時間」

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 東京・西荻窪の絵本店&ギャラリー「URESICA(ウレシカ)」で2014年秋に行われた同展と、「その後」と位置付けて昨夏行われた「3 years after,2 windows」の巡回展。両展の作品の一部と、新作2点を合わせて約20点を展示する。作品は、同じテーマでそれぞれが描いた2点を並べたものと、共同で1点を仕上げたもの。同店店主・中川美里さんは「2人で描いているのに違和感がなく、どちらがどちらを描いたのか分からないような、ほかではなかなか感じられない気持ちになる」と話す。

 同展のために2人が描き下ろした「乗り継ぎの時間」と「駅」は共作で、淡い色合いの水彩画。「共作は途中で交代して描き、それぞれ描く場合は出来上がるまでお互いの作品は見ないと聞いている」と中川さん。「2人の作品が生み出す世界は、深く広く、静かに響く。描き方やテーマの選び方など、どうしているのか知りたくなる」とも。

 nakabanさんは1974(昭和49)年生まれ・広島県在住で、絵本やロゴマークの制作のほか、「ランテルナムジカ」としてライブ活動も行っている。植田さんは1973(昭和48)年生まれ・兵庫県在住で、絵本や書籍装画・挿絵、CDジャケット、広告など幅広く活躍。同展では、2人がこれまで手掛けた本なども合わせて展示する。

 同店のロゴをnakabanさんが担当した縁もあり、初の巡回展が実現した。12日には、中町のカフェ「salon as salon」で、ライブペインティングとギター演奏のイベントを開催。13日は2人が在店を予定する。中川さんは「ゆっくり楽しんでもらえるように工夫しながら、展示も少しずつ変化している。後半は数点、作品の入れ替えもするので、何度か足を運んでもらえれば」と呼び掛ける。

 作品は全て販売する。価格は3万5,000円~。作品集「Dawn is still an hour away. 夜明けまでにはまだ時間がある。」やTシャツやバッグなどオリジナルグッズも用意する。

 営業時間は12時~18時(金曜・土曜は19時まで、12日は11時~16時)。月曜・火曜定休。6月3日まで。12日のイベントは17時30分開場、18時開演。料金は2,500円(1ドリンクオーダーが必要)。

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