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松本で「カリーラリー」 過去最多、62店舗が期間限定の「特別なカレー」提供

「日曜昼のみ、10食限定なのでお早めに」と菅原さん

「日曜昼のみ、10食限定なのでお早めに」と菅原さん

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 松本市内の飲食店62店舗で現在、カレー食べ歩きスタンプラリー企画「松本カリーラリー」が行われている。

日曜昼限定「勝利のカレーうどん」

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 カレー専門店や洋食店、居酒屋、カフェ、バー、パン店、ラーメン店など62店舗が参加する。各店、期間限定でオリジナルカレーを提供。「ちくわカレー」(800円、陽気茶房)、「スパイシー・キーマ・ダル・カリー」(850円、KORR)、「サウザンカレー」(850円、キングダムカレー)、「カリーde鶏こて」(900円、らぁ麺しろがね)、「安曇野豚のカレー鍋」(1,550円、葦笛)など幅広いメニューを展開する。

 各店を利用すると専用スタンプカードにスタンプを押す。4店目以降はドリンク1杯サービスなど期間中に各店で特典を受けることができる。スタンプが5つ以上集まると、「お気に入りカレーNO.1」を決める投票に参加が可能。オリジナルバッジ(先着100人)の進呈や、オリジナルグッズの抽選にも応募できる。松本カリー推進委員会実行委員長で「メーヤウ」(松本市桐2)店主・小山修さんは「この期間に合わせた特別メニューなので、食べ比べて、お気に入りを選んでもらえれば」と話す。

 今回、初参加は18店舗。その一つ、うどん居酒屋「勝利」(大手4)では、「勝利のカレーうどん」(750円、日曜昼のみ限定10食)を用意する。20種類のスパイスを入れたカレーは、和風の味も感じる仕上がり。提供時にはうどんのつゆも少し入れ、最初はカレーを、途中からはつゆと絡めて変化を楽しめるようにした。店主の菅原巌礼さんは「普通のカレーうどんだと面白くないので(笑)。つゆとカレーの調和を意識した」と話す。

 同店は1950(昭和25)年創業。昨秋、菅原さんが祖母の代から続く店を引き継いだ。「ずっと東京で内装業をやっていたが、帰省して店を切り盛りする母の姿を見ているうちに、ここでやってみたいと思うようになった」と振り返る。うどんは自家製に切り替え、メニューや営業時間も試行錯誤しながら営業している。「この一帯は『緑町』として結びつきが強い」と菅原さん。同じエリアにある古本&喫茶店「想雲堂」やナポリピザ専門店「Pizza Verde(ヴェルデ)」の店主と同世代ということもあって意気投合。同イベントについても2人から話を聞いたという。「松本は食のクオリティーが高く、いい店がいっぱいある。地域活性化にもつながればと思って参加を決めた」

 4回目となる同イベント。今年は開催を見送る意見もあったというが、「参加店の皆さん、お客さんからも『今年はいつやるの?』という声が多くて。正直、大変だが、定着してきた実感もあり、苦労してきたかいがある」と小山さんは笑顔を見せる。「例年になく冷え込みが厳しいので、外に出るきっかけになれば。新しい店やいつもの店の新しい味との出合いを楽しんでほしい」とも。

 スタンプラリーは3月31日まで。

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