松本で音楽プロデューサー・牧村憲一さんトークイベント 「都市型ポップス」語る

音楽プロデューサー・牧村憲一さん

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 音楽プロデューサー・牧村憲一さんによるトークイベント「牧村憲一の50年-『都市型ポップス』とは何か」が10月9日、まつもと市民芸術館(松本市深志3)で行われる。

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 故・大滝詠一さん、細野晴臣さん、山下達郎さん、フリッパーズ・ギター(小山田圭吾さん、小沢健二さん)など、さまざまな音楽家のレコード制作・宣伝を手掛けてきた牧村さん。渋谷で生まれ、巡り合った音楽やミュージシャンとの交流やエピソードをつづった「渋谷音楽図鑑」(太田出版)を今年7月に刊行。同書の刊行記念として企画した。当日は、「シティ・ポップ」や「渋谷系」と呼ばれるようになった「都市型ポップス」がどのように生み出されたのか、日本のポップス・シーンの変遷や歴史を、現場の制作秘話や資料などを交えながら紹介する。

 関東以外の地方都市では初となるイベント。「コンサートやレコーディングで国内外の都市を回ったが、ずっと旅=移動、という感じだった。ここ10年ほどで旅が町を歩く楽しみに変わった」と牧村さん。松本を訪れ、景色の良いコーヒー店などを見つけるうちに、「町に息づく気配」に少しずつ気付いていったという。「東京は『町』を失い、歴史が遮断され、刹那しかなくなった。音楽や文化も同じ。松本は『継続』と『現在』が交差する土地で、今もなお『町』が息づいているのを感じることができる」

 事務局の鍋谷政貴さんは、「牧村さんが携わってきたアーティストを夢中で聴いていた音楽ファンはもちろん、当時を知らない若い世代にとっても楽しめる内容になると思う」と話す。「牧村さんの現場での歩みは、前例のないチャレンジの連続。文化がどのようにして生み出され、次世代に継承されていくのかという大きなテーマも含んでいる。ものづくりに関心ある人にとっては何かしらのヒントを得られるはず」とも。

 当日は同館で「ペンギン・カフェ」来日公演も開催。牧村さんと縁の深いアーティスト・大貫妙子さんがスペシャルゲストとして出演する。「両方楽しむことができるように、開催時間をずらして設定した。どちらにも足を運んでもらえれば」

 18時30分開場、19時開演。参加費は一般=2,000円、学生=1,000円。申し込みはホームページで受け付ける。

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