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松本で「はらはらなのか。」上映 長野県出身・酒井麻衣監督、少女の成長描く

同作が商業デビュー作となる酒井監督

同作が商業デビュー作となる酒井監督

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 NPO法人「コミュニティシネマ松本CINEMAセレクト」は、長野県出身の酒井麻衣さんが監督・脚本を務める映画「はらはらなのか。」を5月20日、まつもと市民芸術館(松本市深志3)小ホールで上映する。

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 主人公・原ナノカは一人前の女優を目指す12歳。オーディションに合格できない日々が続く中、自分が生まれると同時に亡くなった母・マリカが主演を務めた舞台が再演されることを知り、「絶対に主役をやりたい」とオーディションに挑む。雑誌のモデルやバラエティー番組「おはスタ」で活躍する原菜乃華さんが長編映画初主演。転居した町にある喫茶店の店主・リナを元SKE48の松井玲奈さん、転校先の中学校の生徒会長・凛を吉田凛音さんが演じ、チャラン・ポ・ランタンが主題歌と劇中歌を担当する。

 原さんが主演した舞台「まっ透明なAsoべんきょ~」の映画化を持ち掛けられた酒井監督が、「ドキュメンタリーのような構造で、舞台を通じて女の子が成長していく物語にしてはどうか」と提案。一昨年の秋ごろ、脚本を手掛ける前に原さんと初めて会った。「脚本を書くということは内緒にして、デートした。どの世代でも共通するところはあると感じたし、ストーリーに生かした部分もある」

 撮影に入ってからは、原さんが日々成長していく姿を感じていたという。撮影2日目、「悩んでいたラストシーンの脚本をその場で変えた際に、『こういうシーンをやってほしい』と伝えたら、すごく良くて。そこから私が追い付けないくらい、日に日に良くなっていった」と酒井監督。「菜乃華ちゃんは負けず嫌いだと思ったので、結構厳しく言っていたが、最後は何も言わなくてもいいくらいになった」と笑顔を見せる。自身も、脚本について「逃げのファンタジーになっているのでは?」と指摘され、「最初はどういうことか意味が分からなかったが、現実が嫌でファンタジーに逃げるのではなく、地に足を付けて、現実とファンタジーの狭間の物語を描くことができた」と振り返る。

 「ナノカの成長物語であり、菜乃華ちゃんの、そして私自身の成長物語でもある」と酒井監督。「夢に向かって頑張っている人に見てほしいし、親子の話でもあるので、親世代の人や親子でも足を運んでもらえれば。ミュージカルシーンもあるので、楽しんでほしい」と来場を呼び掛ける。

 上映は19時~。チケット料金は、一般は前売り=1,400円、当日=1,800円、大学生・高校生=1,400円、親子鑑賞(親1人、子1人)=2,000円。上映前には原さんと酒井監督が舞台あいさつを、上映後は酒井監督がアフタートークを予定する。

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