松本のゲストハウスで写真展「北極人極南」 氷を写したインスタレーションも

写真のほか、襖を使ったインスタレーションも

写真のほか、襖を使ったインスタレーションも

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 松本・大手のゲストハウス「東家(あずまや)」(松本市大手4、TEL 070-1379-8080)で現在、長野市在住・吉田和人さんの写真展「北極人極南」が開催されている。

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 吉田さんは新潟県長岡市出身。昨年9月に長野市に移住。薬剤師として働きながら、「目には見えないが、確かに存在するもの」をテーマに撮影を行っている。

 2014年1月、仕事を辞めて「直感で南極へ向かった」という吉田さん。「南極で淡い直感を全肯定してもらった経験が今の自分の全て」と振り返る。船内で動物写真家・水口博也さんと出会ったことがきっかけとなり、昨夏には水口さんと一緒に北極の世界を撮影するために、北極圏にあるスバールバル諸島へ向かった。

 同展では、南極と北極で撮影した写真約40点を展示。壁や床の間などに、ペンギンやホッキョクグマなどの動物や流氷、撮影する人々の姿などが並ぶ。ふすまを使ったインスタレーションは、北極と南極、両方の氷を印刷した和紙で制作した。「空間をうまく使わないと平坦(へいたん)な展示になってしまうと思ったので、ふすまで何か表現したかった」。和紙を使おうと調べるうちに、「1000年の保存性を持ち合わせていると知り、そこに写し出すなら、同じような悠久の時間をかけて作り上げられる極地の氷しかないと思った」という。

 昨年11月、同ゲストハウスに友人らと泊まりに来た吉田さん。スタッフと旅行や写真の話をするうちに、個展開催が決まったという。「旅の話から写真を撮っていることを知り、フェイスブックやインスタグラムを見せてもらって、ぜひという話になった」と同ゲストハウスの吉岡周流さん。「光の具合で、昼と夜で見え方が違ってくる。時間帯をずらして足を運んでもらえれば」とも。

 営業時間は15時~22時。3月20日まで。

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