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松本・中山のギャラリーで「金継ぎ手習い」 全8回、技術を身に付ける

大曽根さんが金継ぎした皿

大曽根さんが金継ぎした皿

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 松本・中山のギャラリー「sen(せん)」(松本市中山)で4月から、8回連続講座「金継ぎ手習い」が始まる。

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 工房茶虎(同)の木工作家・大曽根俊輔さんが講師を務め、4月から11月まで全8回で金継ぎを学ぶ。黒漆を塗って研ぐことを繰り返し、赤漆を塗って金をまき、最後は磨いて完成。「3種類の漆を使い、最後は金粉をかける。省けるところは省いてなるべく工程を減らした」と大曽根さん。「せっかくなので技術を身に付けてもらえれば」という思いから企画に「手習い」と名付けた。

 大曽根さんは武蔵野芸術大学工芸科で木工を専攻し、東京芸術大学大学院修士課程で文化財保存学を学び、卒業後は京都市で11年間、仏像の修復に携わってきた。昨年8月に松本に移住し、工房を開くために自宅を改装。木工作品の制作や陶磁器の金継ぎ修理のほか、ゲストハウス「東家」(大手4)でも昨年12月から金継ぎ教室を行っている。

 同ギャラリーの大久保修子さんとは共通の知人を通じて知り合った。以前、ポットを金継ぎで直してもらった大久保さんが、「また割ったときに自分でも直したい」と考えて企画。現在、冬季休業中の同ギャラリーは今月19日に再開する。「営業期間中、ちょうど月1回でできる。再開する春に合わせて、いいタイミングだと思った」と大久保さん。

 割れ方や素材によっては簡単に直せないものもあるというが、「直してまで使いたいという思いを大事にしたい。直せるかどうかは見極めるので、まずは持参してもらえれば」と大曽根さん。「根気のいる作業だが、日本古来の技術で自分の手で直すことで愛着も深まると思う」と話す。

 講座は4月~11月の毎月第2月曜。時間は9時30分~12時30分。参加費は各回4,500円(初回のみ材料費として別途8,000円が必要)。定員は8人。申し込みは同ギャラリーまで。

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