松本・中町のカフェで「ランプシェードと一輪挿し」展 阿智村の陶芸家が個展

ランプシェードを手にする佐々木さん

ランプシェードを手にする佐々木さん

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 松本・中町の「cafe chiiann(チーアン)」(松本市中央3、TEL 0263-35-7553)で現在、陶芸家・佐々木一樹さんによる個展「カタチ製作所しごと展 ランプシェードと一輪挿し」が開催されている。

質感も楽しめるランプシェード

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 一輪挿しとランプシェードをメーンに、カップや皿などの器も含め約140点を展示する。繊細なラインが特徴的な一輪挿しは、パステル系の明るい色合いのものが中心で、流れやすい釉薬(ゆうやく)を使って表情を出したものも。「ラインがきれいなものを美しいと感じるので輪郭に気を付けている。陶器=ぬくもり、というイメージではなく、工業製品っぽさをどこか意識している」と佐々木さん。数種類の形で展開するランプシェードは、古い鉄やホーローのような、異なる質感のものを用意する。

 カタチ製作所は、「素敵(すてき)をカタチに」をコンセプトに佐々木さんが立ち上げたブランド。以前、東京の生花店で勤務していたという佐々木さんは、阿智村に戻ってきて「植木鉢を作ろう」と独学で陶芸を学び始めた。「自分の思い通りの作品を作るまでには時間がかかった」と佐々木さん。徐々に作品の幅を広げ、「どちらかというと器よりもインテリアに興味があったので、友人からの一言でランプシェードも作るようになった」

 明治時代の蔵を約3カ月かけてリノベーションした同店は昨年9月にオープン。店の雰囲気に合う企画展を、年に2回ほどのペースで開催する予定だという。

 開業前に、佐々木さんの元を訪れた店主の武田健さん・千春さん夫妻が器を気に入り、同店での使用を決めたという。「誰の器か聞かれることも多い。やはり使っていただくと一番良さが伝わる」と千春さん。「初めての企画展は、ぜひ佐々木さんにお願いしたいと思っていた」と健さん。

 店の雰囲気に合うように植物もディスプレー。「限られたスペースでどのように表現できるか考えた」と佐々木さん。「喜びのある場所を演出したい」と贈り物用にギフトボックスも用意した。「春を感じる作品になったと思う。これからの季節、贈り物などにも使ってもらえれば」

 価格は、一輪挿し=1,800円~、ランプシェード=9,000円~など。営業時間は12時~20時。入場無料だが喫茶利用が必要。木曜定休。3月1日まで。

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