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松本・中町にギャラリー&ショップ「すぐり」 木の葉や実を使った明かり展も

2階ギャラリーの「葉っぱの灯り 川村忠晴展」

2階ギャラリーの「葉っぱの灯り 川村忠晴展」

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 松本・中町にギャラリー&ショップ「手仕事商會すぐり」(松本市中央3、 TEL 0263-33-7736)が4月21日、オープンした。

1階では手仕事の品や土産物を紹介

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 明治時代の蔵を改装し、1階では全国各地の優れた手仕事の品と松本の土産物を紹介、2階では企画展を開催する。「山葡萄工房つつい」(長野市)のバッグや、安曇野市在住の木版画作家・小平彩見さんの木版画、愛知県常滑市で作陶する冨本大輔さんのそばちょこや小皿、「工芸WEST」(香川県)の紙バンドを手編みしたオリジナルバッグなど、さまざまな作品が並ぶ。インドの古布やスリランカのハンドクラフトプロジェクトの作品も。

 「時代遅れの洋食屋 おきな堂」(中央2)のオリジナルスイーツも展開する。「自家製プリン」や「コーヒーゼリー」(以上350円)、「シナモンクッキー」「ココアクッキー」(以上500円)などを用意。店内で果物を絞って作る「レモンスカッシュ」(400円)、や「オレンジジュース」(500円)などのドリンク類も提供する。

 「いつか自分の店を持ちたいと思っていた」と店主の木内文嘉さん。昨秋、松本城前の土産物店「松田屋」が閉店する際に什器を譲り受け、「地元の人として、何かつなげていきたいという気持ちが強まった」と振り返る。12月ごろに開業を決め、知人の助けを得ながら準備を進めてきた。シンボルの鳥は、「すぐれたものを渡り鳥が届けるようなイメージ。昔からあるもの、新しい作家さんが作るもの、両方を大切にして、よりすぐりの作品をお届けしたい」

 現在、2階では造形作家・川村忠晴さんの個展「葉っぱの灯り 川村忠晴展」を開催。木の葉や実を用いた明かりは、葉脈が浮かび上がるような淡い光を放ち、幻想的な雰囲気に。パネルやボックスに入ったもの、スタンドのようになっているものなどさまざまなタイプを用意する。

 川村さんは東京都出身。大学卒業後にテレビ局に6年ほど勤務し、退職後に高遠の山村に移住したが、再び東京に戻って造形活動を始めた。現在は全国各地で個展を開く傍ら、子どものための造形指導、絵画展、イベントや舞台の企画・美術演出・制作を手掛けている。

 ススキ、ホオズキ、コシアブラなど、植物は川村さん自身が山に入って拾ってきたものを使用。アザミの綿毛は、一つ一つ種を取り除いて敷き詰めているという。「穴が空いていたり、色があせていたりするのも味わいがある」と木内さん。「1階は明るく、2階は落ち着いた空間になっている。それぞれ違った雰囲気を楽しんでもらえれば」とも。

 営業時間は11時~18時。水曜定休。「葉っぱの灯り 川村忠晴展」の作品は「BOXライト」=8,000円、「パネルライト」=5万円~など。同展は5月23日まで。

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