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松本の紙卸会社がペーパークラフト展 広報誌50号記念、表紙作品を一堂に

約30点の作品が並ぶ

約30点の作品が並ぶ

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 印刷用紙や包装資材などを扱う大徳紙商事(松本市笹賀、TEL 0263-58-4680)1階にあるKami Labo.で現在、オリジナルペーパークラフト作品を展示する「Kami Labo.ギャラリー」が行われている。

試行錯誤しながら毎号作り上げる作品

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 昨年12月に第50号を発行した同社の広報誌「DAITOKU PAPER」の表紙用に製作した作品を展示。花やチョウ、かき氷やスイカ、ハロウィーンやクリスマスなど四季を感じるものや、松本山雅、御嶽海関など地元をテーマにしたものなど約30点が並ぶ。クロワッサンやベーグル、プレッツェルなど生地の違いを紙で表現したパンや、光沢が本物のように見えるチョコレートなども。

 2008年5月から隔月で発行している同誌。第1号はA4サイズの紙の両面に取扱商品や新人紹介を載せた簡単なものだったという。第2号から、紙を裁断するときに出る切れ端などを使って表紙用にペーパークラフトを製作するようになった。立ち上げ当時から携わるチーフデザイナー・豊島めぐ美さんは「誰も作ったことがなかったので、手探り状態でスタートした」と振り返る。一番苦労するのはネタ探しといい、「季節のイベントや旬の食材、時事などから決めている。3人のスタッフで作業を分担して進めるが、うまく作れなかったり、思ったような見栄えにならなかったりしてボツになることも」。

 デザイナー・遠山裕子さんが印象に残っている表紙は、入社後初めて作った25号(2012年5月発行)。楽器を持ったカエルとアジサイの花を作り、さらに本物のアジサイの葉も用意した。「いろいろな素材を使うことで紙が引き立つ面白さを知った。雨を表現するために水も使ったが、紙の大敵なのに!と驚いた」と振り返る。

 1年半前に入社したデザイナー・古田秋理さんが「これまでの作品を振り返る機会になれば」と展示を提案。「後から入った自分は、すごいものを作っているなと感じたが、皆さんこれが普通と思っていたみたいで」。表紙の撮影が終わると社員の机の中にしまわれて、そのままになっていた作品もあったというが、同展に合わせて半数ほどを額装。クイリングペーパーを用いて社員全員で協力して作った記念のリースも飾る。「社員にとっても振り返るいい機会になった。これからも、見る人に楽しんでもらえるようなものを作り続けたい」と3人は声をそろえる。

 営業時間は10時~16時(事前連絡があれば19時30分まで対応可)。土曜・日曜休み。来場者には表紙デザインのポストカードを1枚進呈する。1月31日まで。

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