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浅間温泉で若手ガラス作家が初個展-「生き物」モチーフの作品中心に
(2010年07月09日)
浅間温泉の「手仕事扱い処GALLERYゆこもり」(松本市浅間温泉3、TEL 0263-46-2066)で現在、ガラス作家・梶田多恵さん(27)の個展「…夢の中へ…」が開催されている。
【画像】「つぼ子さん」
梶田さんは愛知県出身。名古屋造形芸術大学在学中に、交換留学生として訪れたアメリカのカーネギーメロン大学でガラスのアート作品を見たことがきっかけでガラスに興味を持ち、制作を始めた。富山ガラス造形研究所(富山県)を経て、現在は瀬戸市新世紀工芸館(愛知県)の研修生として制作を行っている。
同展は梶田さんにとって初の個展。皿やグラス、小物入れ、オブジェなど150点ほどの作品を展示する。梶田さんは主にパート・ド・べール(型にガラスの粉を入れて電気炉で加熱・融解・冷却する技法)やブロー(吹きガラス)という技法で制作を行っている。「パート・ド・ベールはマットな質感が特徴。一般的には透明なガラスが、フワッとした柔らかい雰囲気になる。そういう『表情』が好き」と梶田さん。皿や小物入れなどにパート・ド・ベールの技法を用いている。
針山には「はり山さん」、つぼ形の小物入れには「つぼ子さん」など名前が付いている作品や、猫の手の形をしたスプーン、空想のキャラクターを描いた皿など、「生き物」をテーマにした作品が多い。「作品は子どもみたいな感覚なので名前を付けたくなる」と梶田さん。「オブジェの名前を聞いたら『毛姫です』と言われて…。わからないですよね(笑)。とても独創的」と同ギャラリーの瀧沢一以さん。「ガラスは生き物みたいだと思っていて…。生き物だけど、道具。道具は100年たつと妖怪になると言われているので…(笑)」(梶田さん)。
同展開催のきっかけとなった卒業制作作品も展示。「作品を見たときキュンときた(笑)。卒制展で展示依頼したのは初めて」と瀧沢さん。ヒョウタン型の大きな箱で、ふたには空想の生き物が、内側には連なる人がデザインされている。「テーマは『心の遺伝子』。つながるのは血縁の遺伝子だけでなく、工芸などの技法や精神も人から人へつながっていく。その人が死んでも継承されていく。精神的なものを表現したかった」(梶田さん)。
「ガラスは制約が多く大変なことが多いが、その分やる気を起こさせてくれる素材」と梶田さん。「日常生活が楽しくなったり、心の安らぎになったりするような作品を作り続けていきたい。同じものは二つとなく、ここでしか出会えないものばかりなので、ぜひ手に取って見てほしい」とも。
作品は販売も行う。皿=2,800~、グラス=2,000円~、ぐい飲み=2,500円、はり山さん=3,500円、つぼ子さん=6,500円など。営業時間は土曜・日曜・祝日の10時~18時。平日に来店希望の場合は事前に要連絡。7月25日まで。最終日は梶田さんも在廊予定。
「つぼ子さん」など、パート・ド・ベールの作品たち(関連画像)手仕事扱い処GALLERYゆこもり松本で「陶と金属」の二人展-「新しいかたちの工芸」目指す(松本経済新聞)浅間温泉のギャラリーで夫婦2人展-互いに刺激し合い陶作活動(松本経済新聞)「和」にはまり過ぎない絵付け作品-浅間温泉のギャラリーで陶芸家個展(松本経済新聞)
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