
地域映画「まつもと日和」などを上映するイベント「きょうはみんなで まつもと日和」が3月8日、キッセイ文化ホール(松本市水汲)で行われる。
「まつもと日和」は、市民団体「まつもとフィルムコモンズ」が松本市内で撮影された8ミリフィルムを募って製作した。第1作は寄せられた345本のうち184本をデジタル化し、2023年2月に完成。続けて昨年製作した第2作は、1950年代~80年代の町の姿や、日々の暮らしを収めるほか、市内の梓川小学校5年3組が、総合的な学習の時間で取り組んだ様子も紹介している。
当日は、「まつもと日和」と「まつもと日和2」に加え、梓川小学校の児童が中心となって作った「梓川の映画学校」、松本蟻ケ崎高校放送部が「まつもと日和」の製作や上映会の様子を追ったドキュメンタリー「つなぐ」、「8ミリがつなぐ あの日の記憶」も上映する。ほかに、三好大輔監督や同団体の学生メンバーによるトークの時間も設ける。
縦約7メートル、横13メートルのスクリーンを設けて映画などを上映する同ホールの企画「キネマまつぶんシアター」として開催。当日は、出入り自由で、何本でも見ることができる。同ホール企画広報課の西村歩さんは「当時の松本を知っている人はもちろん、知らない人も懐かしい気持ちになる作品。いわゆる『入れ替えなし』で、続けて見られるのもちょっと昔っぽいと考えて企画した」と話す。
昨年10月に信毎メディアガーデン(中央2)で行われた「まつもと日和2」の完成上映会は盛況で、満員になる回もあったという。同作品のプロデューサーを務める三好祐子さんは「これまでの活動で生み出された映像作品がそろう。まだ見ていない人も、何度も見たという人も発見や気付きがあるはずなので、足を運んでもらえれば」と呼びかける。
料金は、前売り=1,300円、当日=1,500円、学生と20歳以下は無料。チケットはキッセイ文化ホール、書店「栞日」、「松本深呼吸」のほか、ウェブでも販売する。