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松本・中町に居酒屋「てんてこまい」 筑北村の米に感動、温泉水と羽釜で炊く

「蔵造りの建物をずっと探して、理想的な場所が見つかった」と久保田さん

「蔵造りの建物をずっと探して、理想的な場所が見つかった」と久保田さん

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 居酒屋「酒膳てんてこまい」(松本市中央3、TEL 0263-31-5460)が9月1日、松本・中町の蔵久小路にオープンした。

店内の様子

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 蔵造りの建物の2階で、店舗面積は約20坪。席数はテーブル・カウンター合わせて34席。店内はカウンターと厨房(ちゅうぼう)周りを中心に改装した。店主の久保田貴文さんは「広々としたカウンターをはじめ、席の間隔も空けてゆったり長居できるような空間に仕上げた」と話す。

 東京・豊洲から直送する魚を使った「本日のお刺身」は、5種類ほどで盛り合わせも用意。「特選牛肉の肉豆腐」(1人前900円)は、すき焼き仕立てで、日によって牛肉の部位が変わる。地元産の旬の食材で作る冷菜は現在、「根菜とこんにゃくのきんぴら」(550円)、「シャインマスカットの白和(あ)え」(660円)などを提供する。

 「銀シャリ」(1膳350円)は筑北村産の米を、松本市内にある扉温泉の温泉水を使って羽釜で炊く。市内の西ノ入養鶏組合の卵(150円)や「一口明太子(めんたいこ)」(350円)など、ご飯のお供もある。

 アルコールは日本酒に力を入れ、県内外のものをそろえる。ビールやワイン、サワー、焼酎のほか、ソフトドリンクには市内で製造する「草譯(くさわけ)」や、同じ蔵久小路にあるカフェ「chiiann(チーアン)」が商品化したシロップをソーダで割った「恋する蜂蜜ジンジャー」もある。

 久保田さんは諏訪市出身で、高校時代は松本に通ってアルバイトをしていたという。大学進学で上京し、その後、中野区の鉄板居酒屋「ニューヨック中野」で5年ほど勤務。「大学時代、飲食店をやりたいと思った時から、いずれは松本で店を出そうと決めていた」と振り返る。2年前から休みを利用し、周辺のリサーチや物件探しを進める中で、訪れた居酒屋「KUROSUGURI」(大手2)の店主が栽培する米のおいしさに感動し、「銀シャリ」を名物にしようと考えたという。

 店名は、開業準備に追われる中で妻に言われた言葉。「米」と「まい」をかけ、「オープン後は商売繁盛で忙しくなるように」という思いも込めた。「これまでの経験でつながった縁を大事にしながら、地元のおいしいものを紹介していきたい。お酒だけではなくご飯も楽しめるので、幅広い層に利用してもらえれば」とも。

 営業時間は17時30分~23時。木曜定休。

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