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松本城で公募による「床磨き」再開 木のぬくもり感じ、地域の文化財に愛着を

床磨きの様子

床磨きの様子

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 公募による国宝松本城の床磨きが6月10日、再開される。現在、9月開催の参加者を募集している。

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 地域の貴重な文化財である松本城に愛着を持ってもらい、守り、未来に伝える機運を高めたいと市が企画しているもの。今年は6月、7月、9月に開催。子ども(小中学生、小学生は保護者同伴)の回と一般の回、それぞれ月1回設ける。定員は各回50人、時間は約30分。

 床磨きでは、子どもには手拭いでから拭きしてもらい、一般には砕いたクルミと米ぬかを麻布で包んだ「たんぽ」を使って拭いてもらう。磨いた後は、松本城の歴史についての「お話会」も開く。市文化観光部松本城管理課の寺澤朋香さんは「磨くことで木のぬくもりを感じ、愛着も湧く。松本城をより深く知るきっかけになれば」と話す。

 取り組みは、資料によると1986(昭和61)年に始まったとされる。新型コロナの感染防止のため、2019年9月からいったん休止していた。その間は、通常行っている市職員による清掃や委託業者の管理などで対応していたという。

 4月から参加者の募集を始め、6月と7月は定員に達し、締め切った。9月は一般=6日、子ども=9日に開催する。寺澤さんは「お城をきれいにして守っていこうと思ってくれる人が増えれば。気軽に参加してほしい」と呼びかける。

 募集はウェブサイトで受け付ける。6人以上の団体は電話で同課(TEL 0263-32-2902)まで。

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