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松本・中町に信州と琉球の郷土料理「城-GUSUKU」 地域に愛される店に

カウンターには山村さんがセレクトした泡盛が並ぶ

カウンターには山村さんがセレクトした泡盛が並ぶ

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 信州と琉球の郷土料理を提供する「城-GUSUKU」(松本市中央3、TEL 0263-87-7121)が松本・中町通りに7月10日、オープンした。

店舗外観

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 運営はアイスクリームの卸売りなどを行う「リッティーズ」(中央2)。以前「御菓子処翁堂」だった店舗を改装。ケヤキの一枚板を使ったテーブルや、社長の山村匡史さんの実家の旅館にあったタンスなどを使い、古民家をイメージした。店にある蔵は家族連れでも来店しやすいように個室としても利用できるようにしている。店舗面積は約15坪、席数は40席。

 メニューのコンセプトは「信州と琉球の昔ながらの家庭料理」で、沖縄から直接仕入れた食材も使う。沖縄の油みそ「アンダンスー」(430円)は佐久の「安養寺味噌(あんようじみそ)」を使い、「ざるもずく」(580円)は沖縄の太モズクをざるそばに見立てて盛り付ける。ほかに「ゴーヤチャンプルー」(830円)や「ソーキそば」(880円)などもある。ドリンクはオリオンビール、ワイン、ソフトドリンクなど各種取りそろえる。山村さんがセレクトした泡盛(グラス600円~)は沖縄本島のものから宮古島、石垣島などのものまであり、希少な古酒も提供する。

 ランチのメインメニューは「ポークたまごおにぎり」(380円~)。おにぎりの具は季節ごとで変わり、現在は「山賊焼」「もずくの天ぷら」「野沢菜」などがある。ほかに総菜や週替わり定食の「チャンプルー定食」「山賊焼定食」(以上980円)なども。「ヴィーガンソフトクリーム」(ソイミルク、アーモンドミルク=各500円)や「甘酒スムージー」(トマト、抹茶=各400円~)などのデザートも用意する。一部の商品はテイクアウトにも対応する。

 山村さんは以前、大阪の沖縄料理店「てぃーあんだ」で働いていた。その後Uターンし、飲食の事業を行う中で昔ながらの家庭料理に魅力を感じ、伝統や思いを継承した料理を提供したいと考えるようになった。昨年、大阪で一緒に働いていたシェフが松本に来たことがきっかけで店を開くことを決意。山村さんは「コロナ禍で免疫を高めることに注目が集まった。そこでみそや甘酒といった信州の発酵食品に注目し、メニューに取り入れた」と話す。

 オープン後は沖縄好きの地元客が多く来店し、交流の場になっているという。「気軽に立ち寄れる地域に密着した店にしていきたい。メニューにない料理でもリクエストがあれば提供できるので、どんどん言ってほしい」とも。

 営業時間は11時~21時。水曜・日曜夜定休。

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