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松本の「開運堂」に喫茶スペース 多様な小豆の楽しみ方を提案

喫茶スペース外観

喫茶スペース外観

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 松本の老舗菓子店開運堂本店(松本市中央2)内に喫茶スペース「kissa千豆(せんず)」(TEL 0263-87-0822)が6月10日、オープンした。

和風モダンで落ち着いた雰囲気に仕上げた喫茶スペース

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 席数はカウンター5席、テーブル6席。喫茶スペースは白、黒を基調とした和風モダンで落ち着いた雰囲気に仕上げた。常務取締役の渡邉恭子さんは「カウンターには改装する前にあったショーケースの腰板を使用したり、昭和30年ごろに先代がお汁粉を出していた時の看板を壁に飾ったり内装にもこだわった」と話す。

 コンセプトは「いろいろな食べ方で小豆を楽しむ」。小豆の煮汁を使っていれる「小豆水(あずきすい)コーヒー」は、飲んだ後に小豆の香りを感じるという。他にも十勝産小豆のかのこ豆を使った「小倉チーズタルト」や同店のどら焼きを使ったメニュー、タピオカドリンクをイメージした小豆水ゼリー入りの「あんスムージー」(605円)、「冷やしお汁粉」(770円、6月~9月)もある。

 「プチガトー」は同店のクルミや蜂蜜を使った菓子「真味糖(しんみとう)」をアレンジしたもの。「もともと真味糖を使って何かできないかと考えていた」と渡邉さん。製法がフランス菓子のヌガーと似ていることもあり、洋菓子の担当者と相談をしながら開発したという。メニューは「小豆水コーヒー&プチガトー」(770円)など基本はセットで販売する。

 同店には多くの観光客が訪れていたが、新型コロナの影響で減少。もともと飲食ができる場所を作ってほしいという要望があり、「地元の人にも足を運んでもらうきっかけになれば」と喫茶スペースを作ることに決めたという。

 渡邉さんは「プチガトーや小倉チーズタルトなど新たにアレンジを加えたメニューに興味を持って受け入れてもらえてよかった」と話す。同店は他にも喫茶を2店舗営業しているが、今回は場所柄、若者の来店を見込んで見栄えも意識したメニューを考案。オープン後は買い物をした帰りに立ち寄る若者も多いという。「小豆は栄養価が高いので体にもいいと思う。心地よい時間を過ごせる空間になれば」とも。

 営業時間は10時30分~17時30分。

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