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松本で「井戸水ビール」 市街地2カ所の井戸水で仕込み、違い楽しむ

「飲みやすいと好評」という松本井戸水ビール

「飲みやすいと好評」という松本井戸水ビール

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 松本市街地に湧き出る井戸水でビールを造る「松本井戸水ビールプロジェクト」が、2カ所の井戸水で醸造した「MATSUMOTO SPRING BEER(松本井戸水ビール)」を現在、販売している。

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 松本神社前の井戸と、北馬場柳の井戸でくんだ水を使って醸造。低温で長時間かけて下面発酵させ、ラガービールに仕上げた。

 飲食店経営やまちづくりイベントを担う「深志商事」(松本市大手4)が企画。同社副代表の小林諒佑さんは「松本は井戸が多い。日本酒と同じでビールも水にこだわって、井戸水を使ってみると面白いのでは、という雑談から始まった」と振り返る。1月末、市の許可を得て2カ所の水をくみ、醸造は「松本ブルワリー」(野溝西2)に委託した。

 2つの井戸は300メートルほどしか離れていないが、硬度は松本神社前の井戸が8、北馬場柳の井戸が51。水以外は同じ条件で仕込んだが、違いが表れているという。

 4月30日から、市内4店舗で販売を開始。各40リットルを仕込み、各店1日5リットル限定にしていたが、「気にしてくれる人が多く、予想以上に反応が良かった」と小林さん。現在は、同社が経営する「カモシカスタンド」(中央2)のみで購入できる。

 売り上げの一部は井戸の維持費として市へ寄付。7月末には第2弾として別の井戸水を使ったものをリリースする準備を進めている。「水でこれだけ違いが出ることを楽しんでもらえれば」とも。

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