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松本でコンテンポラリーダンス公演「コスモス」 プロと市民ダンサー、2部構成で

「地域の人たちがコンテンポラリーダンスに親しむきっかけになれば」と二瓶さん

「地域の人たちがコンテンポラリーダンスに親しむきっかけになれば」と二瓶さん

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 ダンスカンパニー「Nect(ネクト)」プロジェクトによる第1回コンテンポラリーダンス松本公演「Cosmos(コスモス)」が11月23日・24日、上土劇場(松本市大手4)で上演される。

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 第1部は、ゲストダンサーによるオムニバス作品。昨年までイスラエルのカンパニーに所属した井田亜彩実さん(長野市)、カナダのダンスカンパニーで活躍してきた重野ひかりさん(塩尻市)、ネクト主宰のダンサー・二瓶野枝さんとネクトのメンバーが躍る。「プロのダンサーそれぞれの振り付けを堪能してほしい」と二瓶さん。

 第2部は、二瓶さんが市民と共に作り上げる「松本クリエイション」作品。ドイツの作家ミヒャエル・エンデの児童文学作品「モモ」から着想を得た新作で、「穏やかで自然豊かな松本で、現在社会の抱える問題と向き合いながら創作した」。二瓶さんが教えるダンス教室の生徒や、演劇経験者など小学校1~3年生の児童3人を含む11人と、二瓶さんを含むネクトのダンサー3人が出演する。「出演者の年の差は50歳。世代を超え、性別を超え、皆の情熱が注ぎ込まれた作品」とも。

 二瓶さんは3歳の頃からクラシックバレエを始め、お茶の水女子大学舞踊教育学コース在学時には、国内外でさまざまな舞台を経験。卒業後も東京を拠点に活動しながら、身体表現の重要性を大学や専門学校などで指導してきた。2013(平成25)年にネクトを立ち上げ、年に2、3回のペースで作品を上演。その後、東京と松本を行き来する中で、2017(平成29)年、松本に移住した。

 「信州大学にダンサー・振付家の北村明子さんが長くいることもあり、コンテンポラリーダンスの環境があるのかと思っていたが、そうでもなくて」と二瓶さん。公民館でダンス教室を始め、「ダンスtoコラボ」という企画を開催。北村ゼミに参加したり、子ども向けに「にちようカラダのワークショップ」を開いている人たちとのつながりが生まれたりと、少しずつ活動の幅を広げている。「コンテンポラリーダンスは自分自身との対話であることを毎回実感する。実は身近なものなので、多くの人に親しんでもらえれば」

 開演は、23日=19時30分、24日=14時。料金は前売り一般=2,500円、学生=1,500円、当日はいずれも3,000円。予約・問い合わせはネクトまで。

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