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松本で画家・小沢夏美さん個展「日々、旅の青」 青を使った作品に挑む

壁に張ったスケッチのほか、スケッチブックも展示

壁に張ったスケッチのほか、スケッチブックも展示

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 松本市在住の画家・小沢夏美さんによる個展「日々、旅の青」が現在、松本市のギャラリーカフェ「Gargas(ガルガ)」(松本市深志3、TEL 0263-39-5556)で開催されている。

青い色鉛筆なども合わせて展示

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 絵画16点と日々描いたスケッチを中心に展示する。テーマは「旅」と「青」。2017(平成29)年9月、旅先の広島・尾道で青色の色鉛筆を購入したことがきっかけで、以降、旅先で買い求めるようになったという。小沢さんは「毎日、日記のように眠くてもスケッチブックに描き続けた。今、振り返ると、キャンバスに向かう助走のようなものだったかもしれない」と話す。

 作品は、ネコや鳥、人、チョウや植物、そして家などをモチーフに描いたものが多い。「風景をそのまま描くのではなく、残像やそのときの気持ちを拾って描いている。旅は日常とつながっているのに、場所が変わるだけでなぜ見え方が変わるのかを描きたかった」と小沢さん。絵画に付けたタイトルも「島であったしましまの猫たち」「またあおうね」など旅を思わせるもののほか、「雨宿りの事情」など日常を感じさせるものもある。

 制作を始めた段階で、青色だけで描けると思っていたが、「描き進めるうちに自分がいかに色に頼っていたかが分かった」と振り返る。途中、金色を使ってもいいというルールを決めて、描き切った。「途中で色を使いたくて仕方がなかった。この後、色を使って描いたらまた違った表現になるのでは」

 当初、スケッチは展示のみの予定だったが、要望を受けて販売することにした。日付が入っているので、記念日のものを選ぶ人もいるという。同展に合わせて、画集「旅の記録、日々の記録」も制作。新作以外に以前の作品も収めた。「スケッチは今、少しお休みしているが、楽器でいう基礎練習みたいなものなので、また再開させると思う」と小沢さん。「色を絞ったらどういう作品ができあがるのか、と思って始めた挑戦だったが、とても面白かった。青の世界をのぞきに来てもらえれば」とも。

 価格は、絵画=1万7,000円~、スケッチ=2,500円、画集=3,000円など。営業時間は11時~19時30分。火曜と第1・3・5月曜定休。7月28日まで。

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