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松本在住のドライフラワー作家が初個展 作品40点、植物の力強さ表現

さまざまなリースやオブジェが並ぶ

さまざまなリースやオブジェが並ぶ

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 松本市在住のドライフラワー作家「loopem(ルーペン)」さんの個展「枯木再生花(こぼくふたたびはなをしょうず)」が現在、松本・中山のギャラリー「Gallery sen(せん)」(松本市中山)で開催されている。

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 リースやオブジェなど約40点を展示する。ドライフラワーのほか、毛糸や木くず、流木などを用いた作品は、それぞれ花の特徴を生かして仕上げ、一つ一つ雰囲気が異なる。リースは立体的で、壁に掛ける以外に、平置きしても存在感がある。

 使うのは、パンパスグラスやナンキンハゼ、ヤシャブシ、ユーカリなど。スターチスは、くすんだピンクや薄いブラウンなど珍しい色のものもあり、直接生産者から仕入れているという。同ギャラリーの大久保修子さんは「ドライフラワー=枯れた花、という印象ではない。『何かエネルギーがみなぎっている感じがする』というお客さんもいる」と話す。

 もともと、同ギャラリーに客として足を運んでいたloopemさん。昨年6月、食堂「アルプスごはん」(深志3)がオープンした際に、大久保さんがお祝いの花を依頼。高野豆腐や、干し野菜、ドライフルーツ、おにぎりに見立てたライスフラワーなどを用いて制作したリースを見て、「贈り手の思いと贈られる人のことを考えた丁寧な仕事に感動した」と振り返る。その作品「アルプスごはんのリース」と、夫の木工作家・公太郎さんが誕生日にもらった花束をドライフラワーにした「生まれかわりのリース」は参考作品として展示する。

 loopemさんは、以前から制作を行っていたが、この1年で作品の取り扱い店やイベント出店が増えたという。「個展をするのにいいタイミングだと思って企画した」と大久保さん。普段、イベントなどでは小さめのアイテムが多いというが、「どういうことができるのかを知ってもらう場にしたいと思ったので、なるべく大きめの作品を用意してもらった。こうして見ると、作品が多彩で、本当に引き出しが多いと感じた」とも。

 展示名は「一見、枯れたように見える木も春には芽吹く」という禅語。「彼女の仕事にピッタリの言葉だと思って付けた。こういう作品を作る人がいることを多くの人に知ってもらえれば」と大久保さん。

 価格は、リース=6,000円~、オブジェ=3,900円~。営業時間は11時~18時。火曜・木曜・金曜定休。11月28日まで。17日・18日・25日はloopemさんが在廊し、オーダーの相談も受け付ける。

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