松本のイラストレーターが個展「あしたのぶんのおひさん」-安曇野のカフェで

新作の「あしたのぶんのおひさん」(右)と「まさこ」と名前が付く前の「りんご」役の女の子を描いた作品(左)。

新作の「あしたのぶんのおひさん」(右)と「まさこ」と名前が付く前の「りんご」役の女の子を描いた作品(左)。

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 松本市在住のイラストレーター、中武ひでみつさんの作品展「あしたのぶんのおひさん」が、安曇野市の穂高駅前にあるカフェ「ひつじ屋」(安曇野市穂高、TEL 0263-82-3888)で開催されている。

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 同展では、中武さんが今年3月まで表紙を描いていたフリーペーパー「日和」の原画や、未発表だった作品など10点を展示。

 同展のタイトルにもなっている作品「あしたのぶんのおひさん」は新作で、翌日の遠足を心待ちにしている女の子を描いた作品。楽しみにしていた遠足なのに、前夜は雨。「明日、晴れますように…」とてるてる坊主をつるし、「明日のぶんのお日様」を自分の中に思い浮かべる様子を描いている。

 この女の子には「まさこ」と名前が付いており、左隣に展示してある学芸会で「りんご」の役をやっている女の子と同一人物。「学芸会の作品のときはこの子に名前はなかったが、今回の『あしたのぶんのおひさん』を描いているとき、何となく『あっ、この子はまさこやな…』って思って『まさこ』と名付けました(笑)」と中武さん。

 作品を描く際に中武さんは「構想して描き出しても、完成したときにはまったく違うものになっている」という。「りんごの子も最初はりんごをかぶっていなかったし、『まさこ』もパジャマを着て、布団に入る前に絵を描いているという設定だった。描きながら出来上がったものがほとんど」と話す。

 現在は雑誌の挿絵などの仕事をしている中武さんだが、「日和」の影響は大きいという。「『日和』のことを言ってもらえるのはうれしいけど、いつまでもそれじゃいけないなと思っている。昔の仕事より、今の仕事で覚えてもらえるように頑張っていきたい」と今後の制作活動に意欲を見せる。

 営業時間は8時30分~18時。水曜定休。同展は10月16日まで。

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