「信州・まつもと大歌舞伎」開幕 恒例「登城行列」、中村七之助さんら松本城へ

手を振って応える中村七之助さん

手を振って応える中村七之助さん

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 「信州・まつもと大歌舞伎2018」が6月8日に開幕し、10日、出演者らが中心市街地を練り歩く「登城行列」が行われた。

故・18代目中村勘三郎さんのみこしも

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 開催は2年ぶり6回目。今回の本公演の演目は、奇遇な出会いを繰り返す与三郎とお富、その因果の渦に巻き込まれる周囲の人々の生きざまを描いた世話物長編「切られの与三」。同行列には、出演する中村七之助さん、中村梅枝さん、中村扇雀さん、演出を手掛けるまつもと市民芸術館芸術監督・串田和美さんら7人が人力車に乗って進み、市民ら約4万8000人が熱い声援を送った。

 クラッカーの合図と共に金銀のメタルテープが飛び出し、信毎メディアガーデン前をにぎやかに出発した。先導するみこしの中には、故・18代目中村勘三郎さんの七回忌に合わせて作ったみこしも登場。沿道に詰め掛けた市民からは「中村屋!」などの屋号や「お帰りなさい」の声が飛び交い、出演者らは笑顔で手を振って応えた。

 20分ほどかけて松本城に到着。行列の後に付いて市民たちも移動し、続けて本丸庭園特設ステージで「松本城市民ふれあい座」が行われた。まずは串田さんが、「勘三郎さんが台風をとどめてくれたので(雨が降らずに)登城行列ができた。18日まで頑張る」とあいさつ。初回から出演している七之助さんが「ただいま帰りました。(まつもと市民芸術館の)舞台に一番多く立っている歌舞伎役者は私。このまま皆勤賞を続けたい」と話すと、片岡亀蔵さんが「僕も皆勤賞。加えて、『もっと泣いてよフラッパー』(2014年)で来ているから僕の方が多い」。笹野高史さんは、帽子を取ると中から金銀のメタルテープが現れ、「ただいま帰りました。そばざんまいの日々が始まると思うとうれしい」と笑顔を見せた。

 その後、ひろしま安芸高田神楽「桑田天使神楽団」による「八岐大蛇(やまたのおろち)」のダイジェスト版を披露。さまざまな形を組みながらうごめく大きな龍(りゅう)の迫力ある様子に、一緒に見ていた出演者や会場から歓声が上がった。

 本公演は今月18日まで全8公演、まつもと市民芸術館(松本市深志3)で行われる。期間中は同館2階のシアターパークで、公演グッズなどを販売する「恋路横町」も開かれる。

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