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松本・城東にグラスリー「トワエ」 パティシエ経験生かし「ケーキのようなアイス」

床の一部やカウンターは「常連だった皆さんが分かるように」と以前の店のものを残した

床の一部やカウンターは「常連だった皆さんが分かるように」と以前の店のものを残した

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 松本市役所東側の143号線沿いにアイスクリーム・スイーツを扱う「グラスリーTOIET(トワエ)」(松本市城東1、TEL 0263-75-3118)がオープンして1カ月が過ぎた。

しま模様が特徴の定番「トワエ」と「澄(すみ)」

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 店舗面積は約6坪で、イートイン3席を設ける。店主の堀内清一郎さんが、父・澄男さんが30年以上営業していた「旭鮨(あさひずし)」の場所を受け継いで開業。イートイン席用のカウンターや床の一部はすし店のときのものを残し、壁は落ち着いた色味の赤や紺色を使ってシックな雰囲気に仕上げた。

 アイスクリームは14種類で、シングル=360円、ダブル=400円、トリプル=450円。メニューはその時々で変わるが、フランボワーズとアールグレイショコラの「トワエ」と、ピスタチオと塩ミルクの「澄(すみ)」は定番として用意する。いずれも層になっているのが特徴で、「ケーキのようなイメージで、いくつかの味が混ざることでよりおいしさを楽しめるような感じをアイスでも表現したい」と堀内さん。パッションフルーツやメープルティーなど、洋菓子でなじみのある素材も多く使う。「作ってから少し寝かせるものもあるので、ジェラートより少し濃厚だと思う」

 ほかに「シュークリーム」(210円)も提供。予約でデコレーションケーキも受け付ける。「今はそこまで手が回っていないが、いずれはスイーツメニューも増やしていければ」

 堀内さんは高校卒業後、すしの道に進んだが挫折し、市内のイタリアンレストランで働き始めた。デザートを担当したことから、スイーツ作りの面白さを感じて上田市の洋菓子店に就職。2014年、ジェラートをメインにした支店を長野市に出店する際には店長を務めた。「ジェラートを作るようになり、いつか自分の店を持ちたいと思うようになった」と堀内さん。松本市内で店舗を探していたところ、澄男さんが体調を崩して店を閉めることになり、場所を受け継ぐことにしたという。

 店名はフランス語で「あなたと私」を意味する「トワ・エ・モワ」から付けた。「お菓子作りのことや、仕事のことなど全てを教えてくれた洋菓子店のオーナーや、父など、お世話になった人たちのおかげで店を構えることができた」と堀内さん。「これからも多くの人に喜んでもらえるようなスイーツを作り続けたい」と意気込む。

 営業時間は11時30分~20時。水曜定休。

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