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「サッカーで地域を盛り上げる」松本山雅が漫画に スポーツ庁、12事例の一つで

「サッカーで地域を盛り上げる」表紙

「サッカーで地域を盛り上げる」表紙

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 スポーツ庁がスポーツを通じた地域活性化の事例を若者たちに伝えようと刊行した「まんが スポーツで地域活性化」(全12巻)で、松本山雅F.C.が紹介されている。

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 全国の12事例の一つとして選ばれた同クラブ。「サッカーで地域を盛り上げる」と題し、クラブ発足からJ1昇格を決めるまでの歴史や、関わった人たちの姿が描かれている。事例は、有識者が中心となり選定。「日本初のバレーボール専用体育館・オガールベース」(岩手県紫波町)、「バスケで秋田を元気に」(秋田県)、「大分国際車いすマラソン大会」(大分県)など全国各地の多彩なスポーツと地域活性化について紹介している。

 漫画を使った取り組みは、2007年に農林水産省で、中国・四国地方の農業ビジネスをテーマにした「農業ビジネス列伝」(全11巻)がある。累計11万冊を発行し、そのうち3万8000冊を協賛企業であるJAグループが中国四国9県の全小学校に寄贈。その後、新規就農者数が過去最高になるという効果が出たという。「スポーツが地域活性化の起爆剤となり得ることを知ってもらい、将来、地域を支える人材を育てたい」と同庁地域振興担当の高下栄次さん。「子どもたちにまず知ってもらうことから始めることが大事」と話す。

 若者の等身大の目線で伝えたいと、各巻、漫画は専門学校などの学生が担当。同巻は今春、日本工学院八王子専門学校を卒業した若手漫画家・志賀北登さんが手掛けた。昨夏、松本を訪れ、ヒアリングや試合を観戦して取材を行ったという。

 「事例として選んでいただいたことはとても光栄」と同クラブ広報担当者。「地域の皆さんに支えられてきたということを改めて感じた。これからもそういうクラブであり続けたい」と話す。

 来月から全国の約2万1000校の中学、高校などに寄贈される。現在、ハイブリッド書店サービス「honto」でオンデマンドブックとして予約購入が可能(540円)。6月ごろには一般書籍としても販売予定。

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