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「松本CINEMAセレクト・アワード」上映会 次回作に期待する新人3監督の作品も

「無垢の祈り」チラシ

「無垢の祈り」チラシ

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 NPO法人「コミュニティシネマ松本CINEMAセレクト」が選出した「松本CINEMAセレクト・アワード2016」上映会が2月11日、まつもと市民芸術館(松本市深志3)で行われる。

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 「一年で最も活躍し映画ファンに至福の時間を与えてくれた映画人に贈る」という同アワードは、2008年に創設。今年は、「無垢(むく)の祈り」の制作・公開に関わった全てのキャスト・スタッフを選出した。「1000本を超える映画が公開される中、この傑作を埋もれさせてはいけない。それが映画人としての役目だと感じた」と同NPOの宮崎善文理事長。

 ホラー作家・平山夢明さんの短編集に収録されている同名作品を、亀井亨監督が映画化。暴力的描写や10歳の少女への虐待描写が含まれるため、亀井監督が自主映画として製作した。学校では陰湿ないじめ、家では義父の虐待を受け、絶望的な日々を送る10歳の少女・フミ。母親は新興宗教にのめり込み、誰も助けてくれない中、自分の住む町のかいわいで起こる連続殺人事件を知り、殺害現場を巡る小さな旅を始める。

 当日は、亀井監督、平山さん、出演したBBゴローさん、綾乃テンさんをゲストに迎え、上映後にアフタートークも予定する。「同アワード過去最大の問題作といってもいい。いろいろな意味で忘れられない日になると思う」と宮崎理事長。

 2月4日と12日には同アワード関連企画として、「次の作品が観(み)たい3人の新人監督 三人三色」を開催する。4日に上映する「はるねこ」は、甫木元空監督が脚本、編集、音楽も手掛け、独自の世界観を表現した作品。12日には、岡本まな監督が北海道に暮らす自らの家族の姿を記録したセルフ・ドキュメンタリー「ディスタンス」、大野大輔監督が多額の借金を抱えながらも自ら主演した自伝映画「さいなら、BUD SAMURAI」を上映する。

 上映時間は、「無垢の祈り」=11日19時~、「はるねこ」=4日19時30分~、「ディスタンス」=12日13時30分~、「さいなら、BUD SAMURAI」=同15時~(アフタートークを予定)。チケット料金は、前売り=1,400円、当日は一般=1,800円、大学生・高校生=1,400円。シネマセレクト会員は12日の2作品は続けて鑑賞できる。

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