国民の祝日「山の日」制定を記念した「信州山岳サミットin松本」が7月3日、キッセイ文化ホール（松本市水汲）で行われる。

　県では2014年、「貴重な財産である『信州の山』に感謝し、山を守り、育て、生かしながら次世代に引き継いでいく」ことを目的に、7月の第4日曜を「信州山の日」と制定。今年から8月11日が国民の祝日「山の日」となることに合わせて、「山の日」記念全国大会など、さまざまなイベントが予定されている。

　同サミットのテーマは「信州の山を安全に楽しむために～世界水準の山岳高原観光地へ～」。当日は2部構成で、第1部は登山家・野口健さんによる基調講演「世界の山が僕に教えてくれたこと。」。第2部は、パネルディスカッション・県政タウンミーティングで鈴木啓助信州大学理学部教授がコーディネーターを務め、野口さんのほか、涸沢ヒュッテ社長・山口孝さん、モデルでフィールドナビゲーターの仲川希良さん、阿部守一県知事がパネリストとして登壇する。「第2部はタウンミーティングの場でもある。聞くだけではなく一緒に参加してもらえれば」と県観光部山岳高原観光課担当者。

　県内の大学生・高校生たちによる「未来メディアカフェ」も、同サミットの前に開催。野口さんと朝日新聞山岳専門記者の近藤幸夫松本支局長が「若者よ山に行こう！」をテーマに対談し、その後、学生らがワークショップで同テーマについて県への提言をまとめる。

　「山登りを楽しむために、『安全登山』は欠かせない。さまざまな角度から考えるきっかけになれば」と同担当者。「若者から中高年層まで、幅広い年代の方々に足を運んでほしい」と参加を呼び掛ける。
　開催時間は13時～16時30分。参加無料。申し込みはウェブサイト、はがき、ファクス、メールで受け付ける。定員は700人。締め切りは6月28日。問い合わせは同課（TEL 026-235-7251）まで。