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松本で「ドウグヤタサキのひとりクラフト」 家具の制作&修理職人が個展

「個展は5年ぶりくらい」という田崎さん

「個展は5年ぶりくらい」という田崎さん

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 松本・里山辺の「してきなしごと アトリエ」(松本市里山辺、TEL 0263-88-3787)で現在、埼玉・浦和で照明や家具の制作・修理を行う田崎和延さんの個展「ドウグヤタサキのひとりクラフト」が開催されている。

同アトリエで生まれたというトタンのシェード

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 スタンドやシェードなどの明かり、スツールやオットマンなどの椅子、テーブル、小物類を含め50~60点を展示。明かりは、シェードは主に和紙やトタンを使い、卓上タイプやフロアタイプなど多彩に展開する。竹で骨組みをして麻と和紙で覆ったシェードや、古材をベースにしたものも。

 スツールとオットマンは、「小ぶりに見えるが、座り心地は快適」と田崎さん。張り地は、北欧調の生地やアンティークレザーを使い、オットマンの脚は、家具修理の際に出る椅子の端材を再利用している。

 田崎さんは1975(昭和50)年、栃木県小山市生まれ。東京工芸大学建築学科を卒業後、明かりの制作やアート企画などに携わり、イベント出展などを行ってきた。5年ほど前に、木製家具の修理をしたいと栃木の会社に見習いとして入って学び、徐々に制作も行うようになった。

 同アトリエの詩人・ウチダゴウさんとは、10年来の付き合い。同アトリエがオープンする前、一緒に物件巡りなども行ったといい、「いつかはここで展示ができればと思っていた」。トタンのランプシェードは、同アトリエで生まれたもの。「最初はたたかずそのままのものを使っていたが、反射がきつくてNGが出た(笑)。形も試行錯誤しながら出来上がったもの」と振り返る。

 「子どものころから、川で流木がたまっているところや、ゴミが集まっているところに不思議と引かれていた」と田崎さん。拾ったものを生かしたり、丸みを帯びた不規則なフォルムを好んだり、「その思いは今にも通じているのかもしれない。修理の仕事を学んであらためて良かったと思う」と話す。「ベースになっているのは『生活の中で使いやすいもの』。実際に手に取ったり、座ってみたりしてほしい」とも。

 価格は照明=5,000円~、スツール=1万5,000円~、カードホルダー=1,200円~など。営業時間は14時~21時(土曜・日曜は11時~19時)。今月29日まで。27日~29日は田崎さんが在廊する。

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