安曇野の自然や暮らしを伝えるウェブマガジン「あづんど村」が10月26日、公開された。

　安曇野の自然や、そこで暮らす人々の暮らしや知恵を紹介する同マガジン。現在は、地元農家に半年間通い、コメ作りの様子を丁寧にリポートした「あづんど村の新米2015」や、さまざまな発酵食品について取り上げる「発酵ラボ」、豊かな安曇野の水について紹介する「あづんど村のお水」などのコンテンツを展開する。同じタイトルでフリーペーパーも制作し、主に東京都内のカフェなどで配布している。

　運営は「まあるファクトリー」（本社＝東京都）。「知らず知らずのうちに忘れてしまっている『にんげん本来の豊かな暮らし』のヒントが安曇野にある」と代表の大平こうぞうさん。10年ほど前から安曇野で暮らし始め、仕事で東京と行き来する生活をしながら、「多くの人に安曇野の魅力を伝えたい」と考えていたと振り返る。

　地元の人たちとの関わりが増えていく中で、「『農作物のプロ』の農家の方々が、販売や宣伝方法で悩んでいることが多いと感じた」と大平さん。「農家の皆さんとユーザーをつなげる場をつくりたい」と同マガジンを立ち上げることを決めた。地元の健康食品を扱う会社と長い付き合いがあったことも、後押しになったという。

　支社となる「安曇野BASE」も開設。県内のクリエーターらとタッグを組み、丁寧で分かりやすい情報発信を目指す。「現地での出会いから多くのものが生まれれば。地元の人たちとガッチリ組んで、商品開発なども進めていきたい」と意欲を見せる。