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松本・中町のギャラリーで竹籠展 大分・竹田で真竹自ら採集し制作

さまざまな竹籠と桐山さん

さまざまな竹籠と桐山さん

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 松本・中町のギャラリー「工藝マエストロ」(松本市中央3、TEL 0263-33-7895)で現在、青竹細工作家・桐山浩実さんによる個展「桐山浩実 竹籠展」が開催されている。

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 買い物籠や、テーブルバスケット、ガーデンバスケットなど約50点を展示する。「収納と運搬の二つの役割を持っていることが籠の面白いところ」と桐山さん。「御針籠」や「一升瓶籠」、「ワインバスケット」、「ブレッドバスケット」などサイズや形によってさまざまな名称が付いている。ふたを取り外して使える「ガーデンバスケット」は、植木職人の声から生まれたもので道具と弁当を分けて入れられるように工夫した。3月生まれの長女に合わせて作った「春籠」や、その後に作った「夏籠」なども。

 桐山さんは大分県在住。昨年、由布市庄内から隣の竹田市に移住して工房兼ギャラリーを構え、農業と竹細工の「半農半工」生活を送っている。「自然の中に入っていくこと、自然と向き合うことを大切にしている」と桐山さん。全ての工程を自身で担い、地元の山へ入って竹を切り、ひごを作り、編み上げる。持ち手などに使うツヅラフジも自身で採ってくるという。

 同ギャラリーでの展示は3回目。百貨店などでの出展や、出版物など活躍の場は広い。「自分の欲が『変化』として足されやすいが、普遍性のあるものは、不要なものを除く、いわば『引き算』で出来上がる」と桐山さん。「青竹の民芸品の良さを伝えていくことができれば」とも。

 作品は全て販売も行う。買い物籠=2万5,920円~、御針籠=3万2,400円~、ガーデンバスケット=5万1,840円~など。営業時間は10時~18時30分。9月9日まで。

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