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「クラフトフェアまつもと」にぎわう 作り手と使い手、交流楽しむ2日間

天候にも恵まれ多くの人が訪れた

天候にも恵まれ多くの人が訪れた

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 松本・あがたの森公園(松本市県3)で5月30日・31日、「クラフトフェアまつもと2015」が開催された。主催はNPO法人松本クラフト推進協会。

帽子を手に取る人でにぎわった「chappo」

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 園内各所には、陶器、木工、漆、ガラス、染織、金属、皮革など多彩な分野の作品と、飲食のブース約270が並んだ。作品だけではなく、作業工程や作家自身のプロフィル、ディスプレーなどに工夫を凝らすブースも。両日とも天候にも恵まれ、多くの来場者が詰め掛けた。

 「硝子工房窯硝(かましょう)」(秋田県)は、2011年以来2回目の出展。冷えたガラスを組み合わせ、炉に入れて加工するキルンワークという技法で器やアクセサリーを制作する。秋田から8時間かけて会場入りしたという鎌田祥子さん。「前回のことを覚えていてくれた方や、『毎年探していて、やっと会えた』という方も。とてもうれしい」と話す。

 2回目の出展となる帽子のオリジナルブランド「chappo」(東京都)は、実店舗を持たず、展示会やイベントで販売を行っている。「実際にかぶって選んでほしい」と帽子店の4代目・須田英治さんと船越由紀子さん。ラフィアやリネンなどさまざまな帽子を試着しながらお気に入りを探す人がブースを囲み、にぎわいを見せていた。

 昨年、30周年を記念して行った鏡開きで、「過去」「現在」「未来」のたすきを掛けていた3人のうち、「未来」を担当した市川真理さんが、今年初めて実行委員長を務めた。徐々にエスカレートしていた朝の場所決めに対して出展者に文章を出したり、出展者名簿を掲示するスペースづくりを工夫したりという見直しを行った。「新たに何かに取り組むというよりは、何となくやってきたことを少し改めた」と市川さん。「効率だけを求めるのではなく、実行委員会として意思表示する部分と自由にできる部分を、バランスよくやっていければ」。新しいスタッフも増え、思いを共有することや、当日、スタッフ自身と出展者が話す時間を取ることを心掛けたという。「2日間、天候にも恵まれて良かった。いろいろな人と話すこともできたので、今後に生かしていければ」とも。

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