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安曇野ちひろ美術館で「まるごとちひろ美術館」-作品、建築、さまざまな角度で

メーンコレクションのいわさきちひろの作品

メーンコレクションのいわさきちひろの作品

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 北安曇郡松川村の「安曇野ちひろ美術館」(松川村西原、TEL 0261-62-0772)で現在、企画展「-絵は見なくてもいい美術館-まるごとちひろ美術館」が開催されている。

「内藤廣によるちひろ美術館の建築」展示の様子

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 「絵は見なくてもいい美術館」は同館のコンセプトの一つ。同展では、コレクションからえりすぐりの作品を展示するほか、大人から子どもまで楽しめるようにと工夫された同館の魅力なども紹介する。

 メーンコレクションのいわさきちひろの作品は、約9450点の中から80点を展示。「ちひろのあかちゃん」「子どもたちに平和を」「ちひろと信州」など7つのテーマに分けて展開する。「ちひろのアトリエに似せた空間づくりを心掛けている。絵だからといって構えずに、リラックスしてゆったり楽しんでもらえれば」と同館学芸員・長井瑶子さん。

 多目的ギャラリーでは、「内藤廣によるちひろ美術館の建築」を開催。模型や資料から、試行錯誤を繰り返しながら同館が造られていく様子を知ることができる。「世界の絵本画家」では、世界の絵本画家、日本の絵本画家、若手絵本画家たちの3部で構成。同館の姉妹館・東京の「ちひろ美術館」のために描き下ろされた「はらぺこあおむし」や、「セロひきのゴーシュ」「いないいないばあ」など、なじみのある絵本の原画が並ぶ。

 「絵を見てもいい、見なくてもいいというのはもともとコンセプトとしてあったが、館内丸ごとを使っての企画展は初めて」と同館学芸員の松方路子さん。館内には、同館北側エリアを拡充して来夏にオープンする予定の「トットちゃんの広場」のコーナーも設け、同館館長・黒柳徹子さんの自伝的物語「窓ぎわのトットちゃん」の紹介なども行う。「今年は、トットちゃんのエピソードにちなんだイベントを毎月開催する。皆で楽しみながらオープンを心待ちにできれば」

 開館時間は9時~17時(ゴールデンウイーク期間は18時まで)。第2・4水曜休館。入館料は、大人=800円、高校生以下無料。5月12日まで。4月11日にはワークショップ、同18日には内藤さんによる講演会を開く。

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