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松本で「信州の工芸フェア」-シンポと展示会で工芸・クラフトの連携模索

シンポジウムの様子

シンポジウムの様子

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 県内の工芸の活性化について考える「信州の工芸フェア」のシンポジウム「信州の工芸を未来に」が1月17日、キッセイ文化ホール(松本市水汲)で行われた。主催は県と県中小企業団体中央会。

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 初開催となる同フェア。県内の工芸やクラフトの活性化を目的に、シンポジウムと展示会で構成。作り手や販売店、行政など携わる人たちの交流の場、技術伝承・人材育成・新しい流通スタイルへの対応など多くの課題を考える場として企画した。

 シンポジウムには約130人が参加。記念対談「伝統工芸を未来に」では、人間国宝・木工芸家の須田賢司さんと、木工芸家の谷進一郎さんが伝統工芸の魅力について語った。パネルディスカッション「信州の工芸・クラフトの可能性」では、塩尻・木曽地域地場産振興センター業務課長の太田洋志さん、松本クラフト推進協会事務局長の倉澤聡さん、アトリエm4・木工作家の前田大作さん、日本クラフトデザイン協会監事の堀内雅博さんが登壇。それぞれの角度から伝統工芸やクラフトの現状・課題、今後の可能性について話した。

 「工芸とクラフトは幅が広く境界も曖昧だが、お互い交流することで新しいことを見いだせる可能性がある」と同会連携支援部指導監・開発課課長の鈴木幸一さん。「話を聞いて方向性が見えてきたという作り手もいると思う。売ることだけではなく、地域の資源を生かすという点でも、協力して活性化していければ」とも。

 展示会「信州の手しごと博覧会」は2月13日~18日、ながの東急百貨店(長野市)で行われる。

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