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松本・大手に老舗みそ「萬年屋」が新店舗-観光客と地域住民に親しまれる店に

「観光客にも地域の皆さんにも利用してほしい」と今井社長

「観光客にも地域の皆さんにも利用してほしい」と今井社長

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 松本の大名町通り沿いに7月4日、老舗みそ店「萬年屋 大名町店」(松本市大手3、TEL 0263-36-2512)がオープンした。

粒・こしなどみそは各種用意

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 店舗面積は約21坪。松本駅ビル「MIDORI」にあった店舗を移転し、民芸品店だった場所を借りて営業する。自家製みそや漬物のほか、地元業者の調味料や漆器、菓子、土産品など約100種類を販売。奥には貸しギャラリースペースも設ける。「松本城に来る観光客と地元住民の買い物に活用してもらえるよう幅広い商品を扱い、店内イベントなどを通して人がにぎわう店を目指したい」と6代目社長の今井誠一郎さんは話す。

 自家製みそは「みそ玉造り」という伝統的な製法で仕込まれる。煮た大豆2升分を玉状にして3週間ほど乾燥と熟成をし、玉を砕いてから麹(こうじ)や塩を加えてさらに熟成させる。手間をかけたみそは豊かな香りと濃厚な味が特徴。「古式みそ玉造りみそ」(200グラム=300円)や「甘口こうじみそ」(同=250円)などを販売。漬物は地元野菜を使った「本漬けたくあん」(250円~)、「赤カブ酢漬け」(300円~)などを扱う。いずれも地元住民の「手軽なサイズが欲しい」という声に応えたミニサイズを用意する。

 ギャラリー部分は貸しスペースとして1日5,000円前後で貸し出しを予定。今後、展示会やイベントなどを開きたいという。8月中は父・文夫さんが収集したジョルジュ・ルオーの版画14点を展示する。

 「店舗周辺には住宅があるのに、日用食料品を買える店が意外と少ない。調味料やちょっとした食品などを買うのに、コンビニ感覚で気軽に立ち寄ってもらえたら」と今井さん。「お客さんの要望にできるだけ応えていき、一緒に店づくりをしていけたら。ギャラリーを活用して地域を盛り上げていきたい」とも。

 営業時間は9時~19時。

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