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松本・生花店で詩の展示-スコットランドで書き下ろした7編、ポスターで

7編の詩の中には、タイトルに村や公園、教会を付けたものも

7編の詩の中には、タイトルに村や公園、教会を付けたものも

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 松本・六九通りの生花店「ことの葉」(松本市大手2、TEL 0263-32-8722)で現在、詩の展示会「スコットランド七編詩」が開催されている。

店内の生花も一緒に

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 市内里山辺在住の詩人・ウチダゴウさんが昨年末、スコットランドに2週間滞在した際に書き下ろした7編の詩を展示する。詩はウチダさん自身が太い鉛筆を用い、日本語と英語、両方で書いたものをB3サイズのポスターに印刷した。「ホームステイ先の家には、絵や写真、ポスターなどが家族の写真と一緒に飾られていた。詩も暮らしの中に溶け込むようにあればと思ってタイポグラフィーにした」とウチダさん。

 詩はまず日本語で書き、その後ウチダさんが訳したものを、英語ができる友人がチェック。さらにその友人のネーティブが見て、ウチダさんに戻す。その作業を数回繰り返し、最後はウチダさんが調整した。「考えて書くこともあるが、今回は湧くように書いた」とウチダさん。「その場で立ち上がったストーリーを追い掛けるような感じ。公園や教会などにいて、『いけるかな』と思ったら、カフェなどに移動して少し書いて、家に帰ってまた書いた」と振り返る。

 滞在中に書いた詩を英訳してホームステイ先の家族に見せると、すぐに感想を返してくれたという。「好きだと思ったフレーズや、感じたことをごく自然に答えてくれた。詩に対して構える姿勢がないし、詩との距離感を知りたいと思った」。4月にはスコットランドでも同展を開催し、「老若男女問わず、さまざまな言葉で感想をくれた。その様子が詩に対する距離感だと感じた」とも。

 英語で「poetry」は詩を書くことだけではなく、詩情や「詩の心」という意味も持つという。「日本でもそうなればうれしい。詩の展示や朗読会が、きっかけの一つになれば」

 詩は全て販売する。ポスター=3,240円、額縁付き=1万800円。営業時間は9時~18時(日曜は10時~16時)。7月5日まで。5日19時からはリーディングパーティー(朗読会)を行う。参加費は2,000円(要予約)。

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