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松本・中町のギャラリーで広島・生口島のガラス展-多彩な作品500点

ガラス作品が並ぶギャラリー内

ガラス作品が並ぶギャラリー内

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 松本・中町のギャラリー「工藝マエストロ」(松本市中央3、TEL 0263-33-7895)で現在、広島・生口島在住の田坂真吾さんによる個展「田坂真吾 吹きガラス展」が開催されている。

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 コップや皿、小鉢、花器など約500点を展示。透明でシンプルなコップや小鉢、赤や青など鮮やかな色味の酒器、繊細な形の取っ手やふたが付いた花器、瓶など多彩な作品が並ぶ。「吹きガラスは全く同じものはできないので、一つ一つ味が出る」と田坂さん。「人が作るものなので、意識しなくても個性は備わる。自然体で作った器なので、日常で使ってもらえれば」と話す。

 田坂さんは1952(昭和27)年生口島生まれ。1985(昭和60)年、地元の金融機関に勤める傍ら、趣味で吹きガラスを始め、1989年に退職して独立した。「そのころはガラス作家もまだ多くなかったので、珍しいこともあってか、よく売れた(笑)」と田坂さん。制作活動をしながら、全国各地で個展やグループ展を開催。海外でも展示を行い、昨年は日印国交樹立60周年公式記念事業の一つとして、インドでの個展と、パフォーマンスに使うガラス作品の制作を担当した。

 同ギャラリーでは、2007年から隔年で個展を開催している。「最近は、技術が未熟なために偶然生まれたものでも『味がある』と言われてしまうことがあるが、田坂さんの作品を見ていると、味というのはそういうものではないと分かる」と店主の宮原健一さん。

 「使える器を作りたいという思いで、じっくり楽しみながら作り続けている」と田坂さん。「実際に使ってみないと分からないので、まずは手に取って、使ってみてもらえれば」とも。

 作品は全て販売も行う。コップ、小鉢=1,680円~、花器=5,250円~など。営業時間は10時~18時30分。入場無料。9月16日まで。

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