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絵本「アルプちゃんのおさんぽ」完成-松本の自然や名所も登場

アルプちゃんと今浪さん

アルプちゃんと今浪さん

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 松本市のマスコットキャラクター「アルプちゃん」を主人公にした絵本「アルプちゃんのおさんぽ」が完成し、来月販売を開始する。

白板保育園の園児を招いて読み聞かせも

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 アルプちゃんは2007年に市政100周年を記念して誕生、翌年から市のマスコットキャラクターとして活躍している。絵本は、アルプちゃんが散歩中にバイオリンを奏でると、花やリンゴの木などが話し掛けてくる物語。上高地の河童橋や松本城も登場する。

 市は昨年、絵本の原作を公募。全国から57作品が寄せられ、最優秀賞に東京都在住の構成作家・今浪祐介さんの作品が選ばれた。今浪さんは福岡・北九州市の出身で、小学校6年生の時に初めて上高地を訪れたという。「『透明な水』という言葉は知っていたが、それが本当にあることを初めて実感した。自然の色がたくさんある場所だと思った」と今浪さん。市のホームページで公募を知り、「松本の良さを伝えることができれば」と応募した。

 26日には同市役所でお披露目と表彰式典が行われた。菅谷昭市長は「松本に親しんでもらい、読書の楽しさも感じてもらえれば。既に購入希望の問い合わせもあるので、売り切れ、増刷…第2弾にも期待したい」とあいさつ。アルプちゃんも駆け付けて完成を喜んだ。

 「身近すぎると気が付かないことも多いが、松本の子どもたちに『こんなに素晴らしいところが故郷なんだよ』ということが伝わればうれしい」と今浪さん。ちょうど今月、自身も父親になったといい、「子どもが分かるようになったら読み聞かせできれば。自分はうまくできないかもしれないので、妻にお願いしたい(笑)」とも。

 絵本は18.2センチ四方、20ページ。価格は600円。1000冊作成し、300冊は市内の保育園、幼稚園、小学校、図書館などに配付。来月から市の美術館や博物館など公共施設で販売も行う。

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