松本・浅間温泉に「つけもの喫茶」-温泉街に元気を―と女将が考案

そば切りの付いた「おすすめセット」を前に、店長の浜さんと女将の山崎さん。

そば切りの付いた「おすすめセット」を前に、店長の浜さんと女将の山崎さん。

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 松本市浅間温泉の「ホテル玉之湯」脇に3月3日、地元の家庭で漬ける漬物と宇治茶を楽しめる「つけもの喫茶」(松本市浅間温泉1、TEL 0263-46-0573)がオープンした。

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 店舗面積は約20坪、全24席。同店では、地元の70代の女性が家庭の味として漬けている漬物を提供する。松本ではお茶うけのお菓子と同じように漬物を出す家庭が多いが、「ありそうで、ない店」として漬物とお茶を提供する喫茶店を開店。店名もわかりやすく「つけもの喫茶」とした。

 漬物は常時10種類。同温泉の朝市に漬物を出品していたグループが協力している。中には家庭菜園で野菜から作られたものもあり、すべてがこだわりの無添加のもの。信州名物の野沢菜漬やたくあん、赤かぶにきゅうりやなすなどが並ぶ。基本のセットは、漬物3品と地元の和菓子、京都・宇治にある永谷茶業の高級煎茶(せんちゃ)が付いて500円。ホテル直営店のため、館内でのみ提供されていたデザートや館主手打ちのそば切り(信州そば)、おやきなども味わうことができる。

 同ホテルの女将(おかみ)・山崎圭子さんは「浅間温泉を元気にしたかった。宿泊のお客さんにホテルの外に出てもらって、そぞろ歩きをするような昔の風情を取り戻すきっかけになれば」と、あえてホテルの外に店舗を設けた理由を話す。

 ゴールデンウイークからは時間を延長し、夜には居酒屋としても営業する。ソムリエの資格を持つ店長の浜重俊さんは「和食に合うワインをおいしく安く提供したい。ワインを『和飲』『話飲』『輪飲』として楽しんでもらえれば」という。このほか、県産の日本酒として「真澄」の限定酒「みやさか」なども用意する予定。

 営業時間は9時30分~18時、ゴールデンウイーク以降は23時まで。

ホテル玉之湯

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