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安曇野のギャラリーカフェで企画展「ふゆの部屋」-空間全体を作品に

冬眠するクマのいる「ふゆの部屋」展の様子

冬眠するクマのいる「ふゆの部屋」展の様子

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 安曇野のギャラリーカフェ「BANANA MOON(バナナムーン)」(安曇野市穂高有明、TEL 0263-83-8838)で現在、企画展「ふゆの部屋」が開催されている。

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 同店オーナーの成瀬唯さんと、松本市のイラストレーター・小沢夏美さんが共同で制作した同展では、空間全体を作品として見せる。真っ白な壁と床に囲まれる空間では、白く塗った木を配置したり、雪に見立てた白いフェルト玉を天井からつるしたりして、冬の一場面を創り出している。壁の下部に貼り付けた落ち葉の山からは、小沢さんが描いたキツネやオコジョが顔をのぞかせる。冬眠するクマや、雪野原をジャンプするウサギなども。

 同展のDMは、真っ白な空間の中にモミの木が1本たたずんでいるシンプルなもの。「最初に抱いていたイメージ。実際に真っ白いだけの空間を作ったらあまりにも簡素で…」と成瀬さん。小沢さんにリクエストしていた絵に落ち葉が貼ってあったため、それを生かした展示にしたという。「成瀬さんから『白い空間』『白い絵』と聞いていたので、その中でどこまで表現できるのか悩んだ。いつもの絵とは全く別のものという感覚で描いた」と小沢さんは話す。

 同店は、来店客が減る12月~2月は週末だけ営業している。「誰かの作品展を開催しても見てくれる人があまりいないのでは申し訳ないので、自分で企画したものをするようにしている」と成瀬さん。展示内容を考えているときに偶然小沢さんが来店し、相談したところ、「一緒にやろう」という話になったという。「いい意味で温度のあるものができた。今後もできる範囲で遊べたら」(成瀬さん)、「初めてのことが多くて楽しかった。『冬の森の中の部屋』という空間で、白い空気や冬の色を楽しんでもらえたら」(小沢さん)。

 グッズの販売も行う。小沢さんの手描きカード=700円、鳥のオブジェ=700円。営業時間は9時30分~17時。入場料は500円(1ドリンク付き)。会期中の営業日は2月4日・5日、11日・12日、18日・19日、25日・26日。

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